2014年12月22日
クリスマスボッカ 千曲水源コース
12月21〜22日で、年末年始営業の為の荷揚げに行ってきた。
コースはいつもの毛木平から千曲水源コース。
コースはいつもの毛木平から千曲水源コース。
去年のこの時期の荷揚げ状況、すっかり記憶から消えかけていたが、ブログは書いておけば読み返せる。
去年はこんな感じ。
フムフム、大変だったのねえ。
さて、今年も些か雪が多そうな雰囲気だったが、総勢4人の荷揚げ、道の状況です。
先ず、毛木平駐車場。
なんとこの前日に東京は雨だったが1400mを超えるここでも雨だったそうで駐車場までの林道はツルツル。
スタッドレスでも細心の注意が必要。でも雪はこんなもん。
うっすら程度。
今回のボッカに参加してくれた仲間。
今年からの相棒ごっちゃんと、いつも小屋の手伝い、酒の手助けをしてくれているイジルさんとホサピさん。
この日、1480mの毛木平の気温はプラス3℃。
季節外れな暖かい気温。前日は2000m超まで雨だったと聞いてビックリしていたが、この時期ではなかなか無いよなあ。
雪の上、降雨の跡。
カリカリになった登山口。
アイゼン、チェーンスパイク等を着けて出発。
例年ならばサラサラ、もしくはサクサクという足音させながらですが、今年はジャクジャク、ガリガリという足音。
進むにつれてしっかり雪。
しかし雪の表面は固くモナカの様。
夏のナメ滝。
冬のナメ滝。
静かな流れ。
本流を越える橋。
今年の秋、新しくかけた橋が奥の橋。
この辺りで30〜40cmの積雪。
ここまで橋の上に雪が積もると怖い。
仲間が除雪しながら歩いてくれた。
去年の方が雪も多くトレースも無かったから大変だったがサラサラの軽い雪だった。
今年の様な、春によくある表面がクラストした雪は疲れる。
先行パーティのトレースが心から有難い。無かったら恐ろしい。
間も無く、先行していたパーティが引き返して来た。
日帰りで来たので時間切れらしく、千曲源流で引き返してきたそう。
と言う事は、源流からはトレース無しかあ。
いやいや、ここまでのトレースに感謝。助かった。
雪面から僅かに覗く源流部の流れ。間もなくこれも閉ざされ静寂に包まれる。
千曲源流の標柱。
やはり30〜40cmくらいか。
ここから交代でラッセル。
モナカ雪を掻き分ける。
傾斜も強くなる。
雪も深くなる。
息も上がる。
時もどんどん過ぎる。
普段の3倍掛けて稜線へ。
トレースは勿論ない。
時には膝上まで潜る。
ワカンやスノーシューが活躍する。
私は今年もワカンを車に置いてきて、やはり今年も後悔する。これで三回目。勉強しない男だ。
日没と同時にくらいに山頂に到着。
カメラの電源が無くなって写真なし。
気温はかなり下がっている様。
三週間振りに小屋を開け、発電機を回し、ストーブに火を入れる。
皆、疲れ切って動きが鈍い。
しかし心はホッとしているし、酒を早く煽って互いを労いたい。いや、皆自分自身をしっかり労おう。
この日、テント泊で2名の登山者が先に着いていたが友人であったので宴に参加してもらった。
酒もそこそこに回れば疲れがどっと出て、結局早々に床についた。21時位の気温はマイナス12℃。
朝は6時過ぎにゆっくり起きて朝飯。
気温はマイナス16℃。
外は良い天気。
片付けをして再び小屋を閉める。
ちょっと記念撮影。
右のお二人がテント泊の友人。寒かったろうな。しかしぐっすり眠れたそうだ。
小屋周り。
雪が多いと難渋する事も多いが、この景色は捨て難い。正月はこのくらいの雪は欲しいか。
戸締まりした小屋を後にする。
そして約一週間後に再び開ける。
12月29日から1月4日まで小屋を開け営業する。
それまでも少し街の子でいさせて。
昨日のトレースから再び山頂へ。
昨日撮れなかった山頂の写真。
風で飛ばされるし陽当たりも良いので積雪は少ない樹林の切れた山頂。
氷でまとったコメツガの葉。
寒々しい。
写真のために一瞬手袋を外しただけで指先の感覚が無くなり痛くなる。
再び樹林帯へ。
風が強く頬が痛い。
昨日、自分達が付けたトレースを快適に降る。
ラッセルの苦しみはここで清算される。
気温は低いが陽の光は偉大だ。
身体に当たれば勿論だが、眼でけでも温もりを感じる。
数年前から恒例になったクリスマス前の連休で行う年末年始営業の為の荷揚げ。
我々はクリスマスボッカと言っているが、今年も無事に終えることができた。
勿論年末年始の営業はこれからでクリスマスボッカはプロローグな訳だが、下山後は妙な充実感で「今年も無事に全て終わったね」みたいな気分で帰宅してしまった。
いやいや、これから一斗樽を担がねばならないのよ。一週間営業するのよ。ホッとしてる場合ではないのよ、おれ。
さて、こんな感じの今年12月21〜22日の積雪でした。これからの天候によって変わるのは言うまでもなし。
ちなみにテント泊の友人2人は西沢渓谷戸渡尾根からで、下から雪はあるもののトレースはしっかり付いていたそうです。
どちらのコースもアイゼンは必携。ストックも勿論。装備は冬の装備。
縦走される方はテント装備は勿論(目的の小屋まで行き着かない事もあるので)、ワカンやスノーシューも必ず。
小屋にお泊まりの方は必ずお電話で予約して下さい。
耳の不自由な方、聾者はここのコメント欄を使ってくれて構いません。
または甲武信小屋ホームページ内の「爪ちゃんの部屋」の「管理人にメール」からでも。
さあ、冬山が始まりました。
素敵な季節なれど残念な遭難も多い時期。
決して油断する事なく、謙虚な気持ちで入山しましょう。
他の人の山行記録は他の人の物。安易に自身と照らし合わせる事の無いように。
時間と装備には余裕をしっかりもって。
今回参加してくれた仲間に感謝。
下界で気にかけていてくれた方々にも感謝。
そして源流までトレースを付けてくれた4人パーティ、ありがとう。
来年は山頂までお願い〜(笑)。
去年はこんな感じ。
フムフム、大変だったのねえ。
さて、今年も些か雪が多そうな雰囲気だったが、総勢4人の荷揚げ、道の状況です。
先ず、毛木平駐車場。
なんとこの前日に東京は雨だったが1400mを超えるここでも雨だったそうで駐車場までの林道はツルツル。
スタッドレスでも細心の注意が必要。でも雪はこんなもん。
うっすら程度。
今回のボッカに参加してくれた仲間。
今年からの相棒ごっちゃんと、いつも小屋の手伝い、酒の手助けをしてくれているイジルさんとホサピさん。
この日、1480mの毛木平の気温はプラス3℃。
季節外れな暖かい気温。前日は2000m超まで雨だったと聞いてビックリしていたが、この時期ではなかなか無いよなあ。
雪の上、降雨の跡。
カリカリになった登山口。
アイゼン、チェーンスパイク等を着けて出発。
例年ならばサラサラ、もしくはサクサクという足音させながらですが、今年はジャクジャク、ガリガリという足音。
進むにつれてしっかり雪。
しかし雪の表面は固くモナカの様。
夏のナメ滝。
冬のナメ滝。
静かな流れ。
本流を越える橋。
今年の秋、新しくかけた橋が奥の橋。
この辺りで30〜40cmの積雪。
ここまで橋の上に雪が積もると怖い。
仲間が除雪しながら歩いてくれた。
去年の方が雪も多くトレースも無かったから大変だったがサラサラの軽い雪だった。
今年の様な、春によくある表面がクラストした雪は疲れる。
先行パーティのトレースが心から有難い。無かったら恐ろしい。
間も無く、先行していたパーティが引き返して来た。
日帰りで来たので時間切れらしく、千曲源流で引き返してきたそう。
と言う事は、源流からはトレース無しかあ。
いやいや、ここまでのトレースに感謝。助かった。
雪面から僅かに覗く源流部の流れ。間もなくこれも閉ざされ静寂に包まれる。
千曲源流の標柱。
やはり30〜40cmくらいか。
ここから交代でラッセル。
モナカ雪を掻き分ける。
傾斜も強くなる。
雪も深くなる。
息も上がる。
時もどんどん過ぎる。
普段の3倍掛けて稜線へ。
トレースは勿論ない。
時には膝上まで潜る。
ワカンやスノーシューが活躍する。
私は今年もワカンを車に置いてきて、やはり今年も後悔する。これで三回目。勉強しない男だ。
日没と同時にくらいに山頂に到着。
カメラの電源が無くなって写真なし。
気温はかなり下がっている様。
三週間振りに小屋を開け、発電機を回し、ストーブに火を入れる。
皆、疲れ切って動きが鈍い。
しかし心はホッとしているし、酒を早く煽って互いを労いたい。いや、皆自分自身をしっかり労おう。
この日、テント泊で2名の登山者が先に着いていたが友人であったので宴に参加してもらった。
酒もそこそこに回れば疲れがどっと出て、結局早々に床についた。21時位の気温はマイナス12℃。
朝は6時過ぎにゆっくり起きて朝飯。
気温はマイナス16℃。
外は良い天気。
片付けをして再び小屋を閉める。
ちょっと記念撮影。
右のお二人がテント泊の友人。寒かったろうな。しかしぐっすり眠れたそうだ。
小屋周り。
雪が多いと難渋する事も多いが、この景色は捨て難い。正月はこのくらいの雪は欲しいか。
戸締まりした小屋を後にする。
そして約一週間後に再び開ける。
12月29日から1月4日まで小屋を開け営業する。
それまでも少し街の子でいさせて。
昨日のトレースから再び山頂へ。
昨日撮れなかった山頂の写真。
風で飛ばされるし陽当たりも良いので積雪は少ない樹林の切れた山頂。
氷でまとったコメツガの葉。
寒々しい。
写真のために一瞬手袋を外しただけで指先の感覚が無くなり痛くなる。
再び樹林帯へ。
風が強く頬が痛い。
昨日、自分達が付けたトレースを快適に降る。
ラッセルの苦しみはここで清算される。
気温は低いが陽の光は偉大だ。
身体に当たれば勿論だが、眼でけでも温もりを感じる。
数年前から恒例になったクリスマス前の連休で行う年末年始営業の為の荷揚げ。
我々はクリスマスボッカと言っているが、今年も無事に終えることができた。
勿論年末年始の営業はこれからでクリスマスボッカはプロローグな訳だが、下山後は妙な充実感で「今年も無事に全て終わったね」みたいな気分で帰宅してしまった。
いやいや、これから一斗樽を担がねばならないのよ。一週間営業するのよ。ホッとしてる場合ではないのよ、おれ。
さて、こんな感じの今年12月21〜22日の積雪でした。これからの天候によって変わるのは言うまでもなし。
ちなみにテント泊の友人2人は西沢渓谷戸渡尾根からで、下から雪はあるもののトレースはしっかり付いていたそうです。
どちらのコースもアイゼンは必携。ストックも勿論。装備は冬の装備。
縦走される方はテント装備は勿論(目的の小屋まで行き着かない事もあるので)、ワカンやスノーシューも必ず。
小屋にお泊まりの方は必ずお電話で予約して下さい。
耳の不自由な方、聾者はここのコメント欄を使ってくれて構いません。
または甲武信小屋ホームページ内の「爪ちゃんの部屋」の「管理人にメール」からでも。
さあ、冬山が始まりました。
素敵な季節なれど残念な遭難も多い時期。
決して油断する事なく、謙虚な気持ちで入山しましょう。
他の人の山行記録は他の人の物。安易に自身と照らし合わせる事の無いように。
時間と装備には余裕をしっかりもって。
今回参加してくれた仲間に感謝。
下界で気にかけていてくれた方々にも感謝。
そして源流までトレースを付けてくれた4人パーティ、ありがとう。
来年は山頂までお願い〜(笑)。
この記事へのコメント
クリスマスボッカお疲れ様です。
冬の甲武信、最高ですね。
行きたいと思っても冬山の装備&技術もなく雪が解ける時季になってしまう(泣)
いつか冬の甲武信へ。
次の更新楽しみに待ってますね。
冬の甲武信、最高ですね。
行きたいと思っても冬山の装備&技術もなく雪が解ける時季になってしまう(泣)
いつか冬の甲武信へ。
次の更新楽しみに待ってますね。
お書きになりましたのは… けん at 2014年12月23日 18:00
おちかれさま〜
来年こそは出席するど〜
来年こそは出席するど〜
お書きになりましたのは… めすー at 2014年12月24日 21:24
おちかれさま〜
来年こそは出席するど〜
来年こそは出席するど〜
お書きになりましたのは… めすー at 2014年12月24日 21:25
クリスマスボッカお疲れ様でした。
年末年始の営業頑張ってください。(ごっちゃんも頑張ってよ!)
早いけど、ハッピイバースデイ!
美味しい年越し蕎麦を・・・・
年末年始の営業頑張ってください。(ごっちゃんも頑張ってよ!)
早いけど、ハッピイバースデイ!
美味しい年越し蕎麦を・・・・
お書きになりましたのは… sen at 2014年12月24日 22:48
ランドネ2月号、「小屋閉め訪問記」拝見しました。
行きたいなぁ、甲武信小屋。
よい年をお迎えください。
行きたいなぁ、甲武信小屋。
よい年をお迎えください。
お書きになりましたのは… 甲武信にいきたい at 2014年12月28日 00:06
けんちゃん
コメントの返事、年越してすみません。
なんとか更新頑張りますが、すでにこんなもんですが。
来シーズンも宜しくです。
コメントの返事、年越してすみません。
なんとか更新頑張りますが、すでにこんなもんですが。
来シーズンも宜しくです。
お書きになりましたのは… きーちゃん at 2015年01月12日 06:06
めすーさん
年を越してしまいました。すみません。
今年のクリポは宜しく頼みます。
期待はしないけど。
年を越してしまいました。すみません。
今年のクリポは宜しく頼みます。
期待はしないけど。
お書きになりましたのは… きーちゃん at 2015年01月12日 06:07
せんちゃん
コメント返事、
年越してすみません。
そば、おかげで上手く打てました。
水の加減は難しいね。
今年も宜しくです。遊びいきますね。
コメント返事、
年越してすみません。
そば、おかげで上手く打てました。
水の加減は難しいね。
今年も宜しくです。遊びいきますね。
お書きになりましたのは… きーちゃん at 2015年01月12日 06:09
甲武信に行きたいさん
ランドネ見てくれてありがとう。
どちら様かわかりませんが返事遅れてすみません。
年末年始、来られたかな?
いつでも遊びに来てくださいね。
ランドネ見てくれてありがとう。
どちら様かわかりませんが返事遅れてすみません。
年末年始、来られたかな?
いつでも遊びに来てくださいね。
お書きになりましたのは… きーちゃん at 2015年01月12日 06:11