山での携帯電話

きーちゃん

2010年09月17日 12:21

先日の某携帯電話会社の山登調査。と言うか甲武信小屋の電波調査。

もう「某」なんて付けてもしようがないので、docomoの電波調査。


私のざっと見、小屋付近で通じるのは3ヶ所。それも20cmもズレると通じないというピンポイントで微妙な通じ方。
でも、今まで15分ほどかけて毎日山頂等に行ってメールチェックをしていたことを考えたら劇的な変化。

その頃小屋の予約等の業務電話は衛星電話でした。FOMAが通じだした3年くらい前から、衛星を廃止してFOMAの固定アンテナを設置。小屋の業務電話も下界と同じ携帯電話にすることができました。料金を考えれば雲泥の差。

しかし今年になってその電波が微妙、圏外になることが多々あり業務に支障をきたすようになりました。

で先日、docomoの調査の方々が山登りを余儀なくされたわけですが(笑)、お陰で小屋のメインスペースは安定して通じるようになりました。
docomoさんが施してくれた処置。機械の名前が良くわからず簡単にですが…。

まず小屋内で一番電波が強いところを探し、そこにしっかりと電波を受けるアンテナを設置。
そこから線を引っ張って、一番電話を使うであろう場所に、半径約5mくらい電波を飛ばす親機みたいなのを設置。

です(笑)。

幼稚な説明ですがまあこんなところでしょう。

私の寝ているところまでは電波は届いてくれないのが残念ですが、まあ別にかまいません。


しかし、これからこの付近、薪ストーブの周りや受付のテーブル付近、寝室の一部、電話やメールの呼び出し音や「おう、今小屋に着いたぞ」なんて声が多くなるのだろうなあ。
忙しない雑踏から離れ静けさを求めてきても、小鳥のさえずりや風のうねりを聴きもせず、携帯プチプチいじくる姿が多くなるのだろうなあ。

そのうち『携帯電話はマナーモードに、通話はご遠慮ください』
なんて貼り紙が貼られるんだろうなあ。


山での携帯電話。ちょっと前と比べたら随分範囲を広げました。遭難時にはたしがに心強い物でもあります。
しかしそれが普通になると万が一怪我や何かあったときにサッと出した切り札、携帯もそこは圏外であることが多いということを憶えておいてもらいたいです。
ちょっとの道迷いですぐに小屋に道を訊ねる登山者も増えました。
電話で「ここはどこですか?」て訊かれても「あなたはどこにいるの?」としか答えられないし。

便利の裏には必ず無くなるものがあります。山では特に危険な事でもあります。
と、こうやって土間でプチプチ携帯いじくっている私も。

毎日朝と昼は山頂まで行っていたのに、最近行ってないなあ。

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