小屋の偵察

きーちゃん

2011年04月07日 12:48

小屋を開く時期が近づいてきました。で、昨日甲武信小屋の偵察に行ってきました。
早朝、偵察共にする小屋の常連平野さんと列車のホームに走るもタッチの差で出てしまった。その列車を逃すとどうにもならない。
途方に暮れていると「歩こう!」とワシワシ歩き出した平野さん。
歩きでは登山口まで何日かかるか分からない。
「平野さん、酔っているの?馬鹿げている!」と思っていると後方から乗り合いバス。
行き先も確かめずに一人飛び乗る。少しでも甲武信の登山口に近づけばありがたい。程なくしてバスはリゾート・スパの様な施設に停まる。中高年のおばちゃん達が、しわだらけの顔をテカテカさせて乗り込んでくる。
「皆さんいかがでしたか?お顔のマッサージは若返りの秘訣ですよ!」
と、バスの運転手が叫ぶ。色白のカラダに衣服は男性物のYシャツ一枚羽織るのみのショートカットの若い女性がバスを運転しているのにはビックリだ。
次々とリゾート・スパに停車して中高年のおばちゃん達を乗せるバス。
運転手の「お顔のマッサージで若返りましょう!」の声に歓声が上がる車内。
いつしか沢山のおばちゃん達が一人も居なくなった。裸に男性物のYシャツを羽織ったショートカットの運転手に訊ねてみた。
「このバスはどこ行きですか?」

「このバスはエステツアーのバスよ」

「は?…やっぱり…」

「アナタは男性だから本当は乗車しちゃだめなの」

「あっ、すみません、で…、このバスは甲武信岳の麓には近づきますかねぇ?」

「真逆よ、全く近づかないわ」

「あ…、やっぱり…」

「ワタシ、金峰山や瑞ガキ山はよく行くわよ」

「あっ、そうですか、んじゃ今度甲武信岳にも遊び来てくださいよ」

「そうね、エステに行くわ」

「僕そこに働いてますから」

「だから登るのね」

「あ…、思い出した、偵察どうしよう、参ったなあ…」

「発車オーライ」

「参ったなあ…」




偵察前夜に西沢渓谷まで車で入り車中泊した。朝の04:30に目覚ましで起きるも、うっかり二度寝して上記の夢を見た。
目が覚めてもしばらく本気で「参ったなあ、偵察どうしよう」と悩んでいた。
どうしようもこうしようもない。寝袋から出て靴を履いてザックを背負えばいいだけだ。
常連平野さんも、男性物のワイシャツ羽織ったショートカットの可愛い運転手も夢だった。
微妙にエロい夢に悶々としながら出発したのは既に7時近かった。
しかし・・・裸でワイシャツ一枚でバスを運転するなんて・・・。
微かなエロさが私の周りを未だ香っている・・・。

登山道については次くらいに。

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