西沢、戸渡尾根から甲武信小屋偵察
さあ春が来た!我が職場の甲武信小屋に小屋開け前の恒例偵察に前夜発日帰りで西沢渓谷より行ってきました。
微妙にエロい夢のお陰で足取りも軽く徳ちゃん新道入口へ。
まったく雪はなし。初春の景色も気温は氷点下。
標高1500m辺りからまばらに出てくる雪。
ナメルなかれ。早朝は凍結しあなどれません。怖いと感じたら迷わずアイゼンを着けましょう。最低6本爪アイゼンで。
近丸新道の分岐からはしっかり積もる雪。
西沢渓谷からのコースは南面のため雪は少なめ。
しかし溶けた雪が夜には凍るので登山道上はアイスバーン箇所が多いです。毎年の事。
土踏まずからチョコッと出る4本爪アイゼンでは危険です。
奥秩父縦走路まであと僅かな所の開けたザレ場。
久しぶりです!富士山こんにちは!
いつも雪の吹き溜る縦走路。
トレースのおかげで快適に進めました。
木賊山頂。
まま、例年くらいかな、4月頭だしね。
ここからは急降下。アイゼンを利かせて駆け下りる。
しかしこの先小屋まであと200mがいつも難渋します。予想通りトレースを僅かに外せば腰まで潜り閉口。
やっと小屋。
約3ヶ月振りの小屋は地震にも負ける事なくドッシリ建っていました。
小屋の中を偵察。
酒瓶が倒れているのは地震のせいではなく、イタチの仲間『テン』の仕業。これも毎年の事。
ザッと見、120〜150cmの積雪はここ最近では少し少なめの積雪。
もちろん雪はコレで終る訳はなく、GW前には更に積もる事は当たり前。
これからの気温とお天気次第。
小屋内を一通り偵察し、柱や梁、壁等に亀裂が無いかをチェックして往路を戻りました。
登りでは凍結していた箇所は気温の上昇と共にシャリシャリのシャーベット状に変わりやはりイヤらしい下り。
こうなると登りに増してアイゼンがありがたいです。
装備としては毎年の事,GWまでくらいは冬装備で。アイゼンは6本爪以上。履き慣れている方は12本爪が一番ですが、でない方は6本で良いでしょう。
ロングスパッツ、バランスを取る為のストック(甲武信の一般登路ならピッケルよりもストックが良いかな、シャフトの長いピッケルでもいいかもね)は必ずね。
下界は春でも2000mを越える山の上はまだまだ冬です。装備と計画はしっかりね。
あと、この状況は4月6日のものです。まだまだ変わりますからね。
ちなみに金峰山〜甲武信岳間の縦走路の状況は、約一週間程前に歩いたお友達
mobyさんの記事が参考になりますよ。
なにかと重苦しいここ最近の下界ですが、山は、森はそのままの山で、森でした。
5月中旬から賑やかに彩る、春を待つシャクナゲの花芽。
今年はアタリの年になりそう。
蕾がそこここに付いていました。
春には咲き競う様なシャクナゲの群落に、沈みがちな気持ちが少しでも華やぎますように。
あなたにおススメの記事
関連記事