クリスマスボッカ 千曲の道

きーちゃん

2013年12月23日 22:31

20日に小笠原の出稼ぎから帰って、次の日買い出し。
プラス20℃の世界からマイナスの世界へ。大丈夫か? 俺。

年末年始の営業の為のボッカ(荷揚げ)を22日〜23日で行いました。
いつも12月の三連休にやるのでいつしか「クリスマスボッカ」と呼ぶようになりました。

今年は雪が多そう。
覚悟を決めて総勢5名で千曲川水源コースの登山口、毛木平へ。


この時期にしては駐車場から20cmの積雪は多いよ。
車の轍も人の足跡もなし。気温はマイナス8℃。

いきなり車からラッセルです。
降りたての軽い雪を蹴飛ばしながら晴天の空の下、元気に出発。


軽い雪なれど時間が経てば足もくたびれてくる。


次第に積雪も多くなり膝までのラッセル。


ナメ滝。

雪をかぶってただの細い流れ。迫力なし。



無雪期は翠深い苔の道。姿を変えた白の道。足元も楽しみたい。


予想以上に体力を消耗。時間をかけて喘ぎ喘ぎ登る。



間もなく源流。

雪に埋もれても水は常に流れている。



千曲川源流標柱。

40cmくらいの積雪。


ここから稜線まで急登が続く。トレースないのが足と気を重くする。

どうやら明るいうちには着かなそう。
ヘッドライトを用意して、稜線へと続く急な道を登る。

ここからは吹き溜まりは太ももまでの雪。

ワカンを持たなかった事を後悔。なめていました〜。反省!つぼ足で登る。
稜線は気温も低く風もある。目出帽等、防寒をきっちりする。

と、稜線に上がったアタリで日が暮れて・・・。

山頂で僅かな残照を横目で見て、暗い雪道を下り、小屋に着いたのは18時過ぎ。
皆さん本当にお疲れ様でした。気温はマイナス14℃。







この晩はクリスマスの雰囲気いっぱいの小屋で乾杯。



の、つもりで飾り付けをしたけれど、キャ○クラにしか見えない聖なる夜の前々前日・・・。







次の日。
気温変わらずマイナス14℃。快晴。

小屋の周りは60〜70cmの雪。
まあ年末らしいじゃないか。




再び小屋を閉めて下山。
昨日皆で付けたトレースをたどる。

樹林を抜けた好展望の肩。

二日とも天気に恵まれてよかった。

山頂。

風で飛ばされた箇所は雪はないが膝まで埋まるところもある。


白銀の森となった奥秩父主脈縦走路。

厳しくも美しい冬の山。
しっかりとした計画と装備、謙虚な気持ちで楽しみたい。



今回のクリスマスボッカ隊のメンバー。

皆、長い付き合いとなる小屋の常連であり友人。
皆、よる年波にもれず身体がガタガタになった。
しっかりメンテナンスしてください。ありがとうね。

ちなみに、もう一人参加予定の方がいたが、「今回の夕飯はカレー餃子鍋だよ」と連絡したとたん、前日にドタキャン。この方も身体がいろいろありそうだ。
しっかり治しましょう。


この情報は2013年12月22〜23日の状況です。
年末にかけてお天気や気温次第で状況変わるでしょうが、雪が多いのには変わりません。しかしトレースは付いたのでドカンと雪が降らない限りはまま安心。
しかし普段の1.5倍以上はかかるとみてください。
縦走路はトレースなし。縦走を計画の登山者はワカンやスノーシューの装備も必要でしょう。
アイゼンも6本爪以上が有効。アイゼン同様スパッツ、ストックは必携。装備服装は完全冬装備で。
日帰りでも決して侮らず、最低非常食、ツェルト、エマージェンシーシートは必ず。


西沢からの戸渡尾根コースは、この日に小屋のお友達の脇谷くん含む数名の登山者のトレースが付いたようですが、登山口から雪。1869mの分岐で30cm近い積雪だったそうです。木賊山付近では腰まで潜ったとか。大変お疲れ様でした。


小屋の営業は12月29日から。
来年は1月4日まで。
それ以外は小屋は閉まっています。一部解放もしていません。
行程で避難小屋の利用を計画している方は破風山避難小屋を。それ以外はテントでね。

天気に大きく左右される冬の山。
今から気になるところですが、奥秩父に限らずすべての山域で事故なく素敵な年末年始が迎えられますように。

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