久しぶりの真の沢詣

きーちゃん

2014年09月08日 06:38

先日、ちょっと小屋の仕事を抜けて、荒川源流真の沢へ行ってきた。

動植物に詳しい友人田畑サンと、小屋のスタッフ相棒後藤サンとの三人。


先ずは柳避難小屋へと続く険しい道、真の沢林道を下る。


林道入り口から解りづらい。


年間何人がこの道を歩くだろうか。
年々道の不明瞭が顕著になる。

しかし人の歩かない道は美しくもある。


往生するところも多いが、気持ちいい箇所もある。


下り始めて三時間、適当に尾根を東に降りて沢床へ。


本谷付近の気持ちのよい景色。シダと苔が素晴らしい。
この辺りは一夜を明かしたいと思う美しい河原。

だった。



二年前の直撃台風の大水で一変した木賊沢付近。
シダと苔と深い森に、緑色に染まってしまいそうだった箇所が一変して護岸工事中の河原の様になったしまった。
暫し立ち尽くし、その荒れ様に息を呑む。
自然の成り行きに嘆く事は無い。ここからまたいつかの景色にゆっくりと再生するだろう。


木賊沢を分けて本谷真の沢を進めば先ほどの荒れた景色は嘘の様に緑に覆われた。


そしてよいタイミングで現れる美しい滝。



















楽しい事この上ない。

沢登り初体験の後藤サンも頬が緩みっぱなしだ。
初めての沢が荒川源流真の沢なんて、嬉しいじゃないか!


水の冷たさも忘れて噛み締めるように歩く。


数年前に遡行した時に閉口した倒木帯がきれいに無くなり、代わりに別の場所に倒木がつまっていたり。


今年の積雪、雪崩でつまった倒木。
これもいつか大水で流されるだろう。


源流部も終盤にくればため息が出るくらいの緑の世界。


鬱蒼とした深い森と、足元にも深い緑の世界が。


鮮烈な水。勢いよく走るこの水は数日間の旅を経て東京湾へと注ぐ。



見慣れた倒木が出てくれば沢登りも終わり。


荒川源流の石柱。


いやいや、お疲れさまでした。


楽しい仲間との山行は、久しぶりの源流詣を何倍も素敵にしてくれた。

でも久しぶりの沢はかなり足にキタ。




源流から小屋までの道すがら、イノシシの神様、オッコトヌシに山行の無事を感謝して帰小屋。

時間があれば釣り竿持って一泊でまた行きたいなあ。














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