山のかな、改めて思う事

きーちゃん

2009年09月03日 20:20

午前4時ごろ、何時ものように目を覚ます。
起きるにはちょっと早く、布団の中でうつらうつら。
トタン屋根の音から雨が降っていることがすぐ分かる。

(雨かぁ…)




今朝の気温は10℃。


先日、関東地方にまっすぐ向かってきた台風11号も、おっとっと〜と房総半島をなめるように進路を変えて北東に消えていった。

一時、風雨強まったものの、フタを開ければただの月曜日。




そんな台風一過の次の日、私がほぼ毎月出演させていただいているライブハウス『四谷コタン』のK店長が再び小屋に遊びに来てくれた。
一口に「遊びに来る」と言っても、ここは山小屋。
どこのコースからでも標準タイムで4時間以上はかかる。

「山登り?嫌い!」

と言っていたK氏にとって、ここへ登ってくることは並みの気持ちでは来る気になれない事は安易に分かる。


「お前の働く所で一緒に酒を飲んでみたかった」


と、初めて来てくれたのは今年の7月。

今回で三回目。

要は毎月、しんどい思いで登ってきてくれている。


今まで二回は単独、そして今回は三人で登ってきてくれた。
一人はK氏の息子のS君。
さすがはK氏の息子さん、父であるK氏に相当鍛えられたか、ギャグのセンス(そっちか!)と底抜けに明るい性格に若さも含めて舌を巻いてしまった。

もう一人は、コタンの従業員であり出演者の「楯川明宏」さん。
一度そのステージを見れば(聴けば)、好みは別として誰も目を(耳を)奪われる音楽家。透明感ある曲に弾ける唄声、私もファンの一人。


そんな山登り初心者(趣味でない人か)が、上がってきてくれ、楽しい時間を過ごさせてくれた。


先月はコタンのお客さんである女性も「アナタの住んでいる所、遠すぎる〜」なんて、大汗で登ってきてくれた。山登り初めてで、しかも単独、一升瓶担いで…。
嬉しいやら申し訳ないやら。



ライブハウス『四谷コタン』は、小屋に入る前から、私が20代の頃からの関係。しかし、その当時の相方も私も共にシャイだったか、店長はじめ良く顔合わす出演者ともあまり話さなかった。


小屋の仕事に就き7年目(その間全く関係はなかった)にして、ひょんなキッカケでコタンの代表的出演者の一人『稲野真人』さんのヨコでギターを弾くこととなった。

その縁のおかげで、こうして山の中の生活に新たな鮮やかな色を添えてくれた。



私個人の音楽関係や友達だけではなく、甲武信の古い常連の方々も勿論、一晩だけの宿泊付き合いのお客さんとも、何かの縁で下界で会ったり、ライブに来てくれたり、再び小屋に来てくれたり、友達と言える存在になったり。




どんどん繋がる人と人、時にはそれを拒絶したりもしてきた。



でも、山での生活が改めて、そんな事を考えさせてくれた。


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