暗い部屋、衣擦れの音が…
山小屋の夜は更けて…。
「おい、いい加減眠らせてくれないか?」
「やだぁ、まだこんな時間じゃない、もう寝るの?」
「当たり前だろ、明日も早いんだ、もう寝ようじゃないか」
「私、寂しい、ねえ、ねえねえ」
「困った奴だなあ、俺は疲れているんだ、早く床に入りたまえ」
「やだぁ、私、眠れないわ〜こんな時間に、何だかお腹空いたわ」
「おいおい、お前の生活は夜型だろうが、俺は小屋番、朝型なんだぜ、勘弁しておくれ」
「あなたが寝てしまうなら私、勝手に起きているわ、お腹空いて眠れないの」
「勝手にするのは良いが、静かにしてくれよ、寝付けやしない」
「あ〜、お腹空いたわお腹空いたわお腹空いた〜」
「ガサガサうるさいなあ、静かにしろよ!」
「大きな声出さないでよ!私だって…、お腹一杯になれば大人しく寝るわよ!」
「お前こそ、大きな声出すなよ!お客様が起きてしまうだろ!まったく、お前とはやっていられないよ!」
「いいわよ、あなた最低よ!アナタは敵よ、大っ嫌い」
最近、枕元にネズミが…。
足音や行動からするとヤマネ君かなあ…。
パタパタガサガサ、たまに顔の上を横断したり。
本当に、寝かしておくれ…。
正体は『ヤマネ』君でした。
顔の上は歩かないでね。
関連記事