昨夜遅くに降り始めた雨。
朝は雪に…と思っていたら、トタン屋根を叩く音激しく雪に変わった様子はないとすぐに分かりました。
この時期の雨はつらいです。
まあ辛いのはお泊まりの登山者ですが、今日は私もボッカ(荷揚げ)だったもんで…。
出来ることなら日を変えたかったけど、今日しか行く日がないので仕方がないので…。小屋閉めも近づきいろんなものが足りなくなっているから。
朝、お客さんの食事を出してオーナーと私も食事を済ましボッカに行く準備をしていたらオーナーが、
「雨がヒドいようなら白木屋泊りでもいいぞ」と言ってくれました。
こんなときだけ神様の声に聞こえます。
「白木屋」さんとは麓、長野県川上村の最終集落、梓山にある老舗旅館。
埼玉(大滝村)と長野(川上村)の物流がが十文字峠を越える道のみだった昔、今では普通の登山道ですが昔は商業の道、馬や馬車が往来してた街道。その頃から旅人の疲れを癒していた旅館。
「日本百名山」の著者、深田久弥さんや、文豪、歌人がお泊まりになったという歴史ある宿です。
今では甲武信岳の登山基地として利用されていますがマイカー登山が多くなった今、泊まり客は少ないらしいです。
しかし、数年前に老朽化した母屋の裏に新館を増設。
決して大きくはないですがきれいな佇まいとなりました。
老舗旅館と言っても…まあなんと言いましょうか…、川上村でして…、知らない方が泊まったら、ただの民宿に思えるかもしれないなあ。
歴史を感じさせる旧館はまだ使用できるようだけど、いきなり行って使わせて…と言うのも悪いので、私は旧館の趣はまだ未経験。
しかし新館も雰囲気はよく、私にとっては心身共にくつろげる場所であり時間です。
まっ、そんな訳で一年に1〜2度あるかないかの麓一泊の荷揚げ。
嬉しい〜。
何が…と言われると…特別何ってのは無いけど…、
一人になれる…
飯の支度、片付けしなくて良い…
ぼーっとできる…
「お泊まり(ビジホ等含む)」ってなかなか出来ないから…
かなあ…。
ちなみに私が独りで泊まるときは、「朝食のみ」で泊まります。
けして食事が不味いわけでなく、むしろ旨いのですが、私は夕食には米を食べない…食べれないから…。
普段から、つまみとお酒ですぐに腹一杯になってしまうので。
なので、スーパーで酒と惣菜を1〜2品買ってきて夕食は済ませます。
なんだか失礼とも思うけど…、作ってくれたもの残すのは嫌なのでね…私はね。
しかし、風呂から上がり部屋へ戻るとこんな感じで…、いつも恐縮です。
デカロールキャベツに山芋千切り、ビールにブドウ。
たまのイレギュラーな贅沢時間です。
今回全くノーマークだった台風20号ルピートちゃん。
ありがとう!
そして今夜中に去って行ってくださいね。
明日は小屋に早く帰らねば!