レーシック手術
最近レーシックという眼の手術を受けている方が、私の周りにも増えてきた。
小学生のころから眼が悪く、眼鏡を使用している私には、裸眼で物がはっきり見えるというのは夢の世界の話しに思えていたけれど、レーシック手術を受けた周りの方の話を聞くと皆が皆「受けて良かった」と言っている。
以前はまったく興味がなく、と言うか、多分本気で信じてなかったんだろうなあ、ちょっとの手術で眼がよくなるなんて。
先日、手術を受けた知人の話をじっくり聞いて、何だかすっかりその気になってしまった。
視力は0.1をはるかに下回る私には裸眼でのまともな生活は難しい。
それが手術によって煩わしい眼鏡やコンタクトレンズを使わずに生活出来るなんて、嬉しくないはずはない。想像するだけでワクワクする。
しかし値段も安くはなったとはいえ、やはり高い。
家計を握るNちゃんに相談してみた。
渋い顔をするだろうと恐る恐る聞いてみると、
「いいよ、受ける気があるなら受けなよ」
と意外な言葉が返ってきた。
で、次の日曜日に適性検査を受けることになった。
小屋の仕事に戻る前、1ヶ月検診を受けてから入山したい。
時間はもうあまりないので、やるなら早くやらなくては。
チャッチャと手術を受けてしまおうと思って適性検査予約をしたが、この期に及んで「やはり止めようかなあ」とも思うようになってきた。
国内での手術例もかなり多くはなってきたけど、まだ10年そこそこのレーシック手術。
30年、40年のあとのことはまだわからない。
でも、だからと言って不安や恐怖で決めかねている訳ではない。
なんだかすごく贅沢な手術に思えてきたから。
風邪をひいても、四十肩でちょっと身体が言うこと利かなくても「辛い」と思い、少しでも早く苦痛を取り除きたい、なんて思ってしまう弱っちい自分。
身体まるまんま、「不都合」「不自由」ない状態を望んでいる。
その上、眼まではっきり見える様になりたいなんて、何処まで贅沢なんだろう。しかも家計の足しにと冬の間にアルバイトしたお金をすべて使うような手術。
自分の為だけの贅沢な買い物に思えてきた。
何処まで「便利」や「快適」を求めるのか。
本来眼鏡やコンタクトレンズも「よく見える」と言うてんでは十分快適で便利なのに。
うう…。
自分でもよくわからなくなってきたぞ。
適性検査を受けて、話を聞いてからまた考えよう。
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