甲武信小屋偵察 徳ちゃん新道〜戸渡尾根
4月7日、甲武信小屋の様子を見に行って来た。
メンバーはスタッフのごっちゃん、それに何かとお世話になっているT氏との三人。
雨降るなか、皆をピックアップして一路、山梨県側登山口西沢渓谷へ。
一時、雨が上がったけど、登り始めはやはり雨。
西沢渓谷の気温は9℃。歩き始めればカッパを脱ぎたくなる微妙な気温。
徳ちゃん新道入り口。
まったく雪はなし。
雨でぬかるんだ道はアイゼン履きたいくらい滑る。
1,600mあたりのシャクナゲ帯のツボミを見ながら、汗だくで登る。
汗だか雨だか分からないくらいビッチョリ。
1869m、近丸新道との分岐。
雪はなし。
例年だと分岐からちょっとの下りで雪が出始める。
今年はこの辺りも無かった。
標高2000mあたりから雪が溶けて凍った箇所が出始める。
歩きづらい。
2100mあたり、シャクナゲの群生地を抜けた樹林帯。
土が見えてる。
雪少ない。
南斜面のルートなので雪は溶けてそして凍る。
カリカリのバーンになっている道をアイゼン効かせて登る。
ザレ場直下。
雪はやはり少ない。
ゴールデンウィーク明けみたいな積雪。
雨は相変わらず。
ここまでくると風が出てくる。
汗まみれの身体はすぐに体温奪われる。
厚手のフリースを着込んでゆっくり登る。
縦走路との分岐。
この付近は雪の溜まる箇所。1.5m近く積もるのが普通だけど今年は60cmくらいか。
歩きづらい道を、頑なに傘をさしてきたT氏。
木賊山山頂。
標柱がここまで出ている。去年は完全に隠れていた。
小屋に到着。
屋根の雪が全部落ちている。ありがたい。
小屋前は屋根の雪で積雪多いが、実際は80cmくらいかなあ。
例なんと比べたらやはり少ない。
今年2月後半に登った登山者の方が載せてくれた小屋前の写真。
よく減りました。
小屋の気温はプラス2℃。
小屋の周りや小屋の中を見回っていろいろチェック。
テンによる被害もほとんどなくとりあえずホッとする。
トタン屋根を叩いていた雨音も、夜半から静かになった。雪に変わった様。
次の日は雪。気温はマイナス1℃。
春が来たようで、すぐまた冬に逆戻りするこの時期。
登山道も5cmほど積もった。
登山口まで雪だった様だ。都内も降雪があってらしいものねえ。
今回、積雪は少なかったが、トレースもしっかり踏まれていなくて、気温も高くしかも雨。
踏み込みも多く後半はきつかった。
アイゼンもすぐダンゴになり歩きづらいのこの上ない。
4月7〜8日の戸渡尾根の状況だけど、これからまだまだ分からない。
どかっと雪が積もってもおかしくないし、このまま積雪が減って道が腐れば積もった雪面よりも歩きにくい。
気温も下界はすっかり春でも2,000m越えた山では冬。
装備は抜かり無く!
6本以上のアイゼン、スパッツ、ストックは必携。
カッパも防水のしっかりした透湿性の高い物を。
もちろん防寒着も。
日帰りでも軽装はやめて最低、ビバーク道具はザックに忍ばせて。
あと一週間ほどで再び小屋に入り、荷揚げや片付け、雪かきをしてゴールデンウィークの営業開始にのぞみます。
宿泊は4月25日から。
春を待つアズマシャクナゲ。
わたしはも少し下界の子。
終始、雨と雪の中での偵察、ごっちゃん、Tさん、ありがとう。おつかれさま。
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