耳の不自由な方へ

きーちゃん

2015年05月02日 12:06

山小屋の仕事をしていれば色々な登山者と会うけど、年に何度か耳の不自由な方(聾者)がお泊りになります。
その都度、手話を勉強しようと思うのだけど、いつも思うだけ。
紙にお互い必要最低限な事を書きあってそれで終わってしまう。
何年か前、聾者(ろうしゃ)の方を含めた数人で宴会をした事があります。

その日はお客さん5人くらい。
空いているから一緒にお酒でも、となりました。

今までいらした聾者の方とは筆談で小屋の事を、コースの事を伝えてましたが、その日の聾者の方が持っていたのがコレ。


電子メモパッド
boogie board (ブギーボード)JOT8.5





付属のスタイラスでも





爪でも書けて





ここをプチっと押せば






パッと消える。





事務のメモ書きやちょっとした掲示板等に使えます。


もちろん筆談にはすごい便利で、その晩は皆で盛り上がりました。
聾者の方が話したい事、わたしが聾者に伝えたい事、聞いてみたい事が潤滑に出来てとても嬉しかったです。


それからしばらくして、「コレは必要だ」と思いこのスグレモノを買いました。

普段はメモ書きや在庫リストに使って、聾者の方がいらしたら筆談で。



そして昨年11月に早速ブギーの出番が。







たのしかったなあ!

つい避けてしまいがちな聾者との会話も弾んで、健常者も嬉しくなる。


底抜けに明るい性格の方でした。
手話もたくさん教えてくれました。
その晩、筆談交えた宴会は消灯をまわってしまいました。


その時、聾者の方が「山や旅は耳が聞こえなくてもまったく困らない、ただ山小屋宿泊の予約だけは誰かに頼まないと出来ない」と仰ってました。
その日の甲武信小屋の予約は麓、山梨の役所の方が親切に小屋を予約してくれたそうです。



甲武信小屋のホームページが新しくなりました。

小屋の予約は変わらず電話でのみですが
聾者の方のみ、専用のメール予約フォームを作ってもらいました。

今まで気付かなかった事に反省してます。



トップページの右下にあります。










ここをクリックして専用フォームで送信するか、2475@kobushigoya.netに、お名前、宿泊日、人数、食事の有無、を書いて送ってください。

あくまで聾者専用です。



わたしに手話を教えに来てー!
すぐ忘れちゃうから。






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