北風が強く吹く中、ゴールである荒川と隅田川と別れる旧赤水門(岩淵水門)へ。
川幅が更に広く、強風で波が大きくうねりかなり恐々漕ぎました。
しかしなかなか進まず。
土日だと水上スキーのクルーザーや水上バイクが行き交うこのあたり。
(平日で良かった)と思いきや、川の上には巨大な作業船がゴーゴー通っています。
その度にキャーっと逃げては波をかわします。
そうでなくとも風で波が高いなか、もう怖くて岸をなめるように進みました。
絶対こんなとこで沈はイヤ!
最後の橋、新荒川大橋を過ぎるとゴールである赤水門。
やっと着いたあ!
思えばこの橋の上を通る度に、広い川を眺めボートで流れてくる自分をいつも想像していました。
目の前に水門が迫ってきます。
感慨深く、じっくりと漕ぎたかったのですが、うねりがすんごくてそれどころではなく、ただただ慎重に。本当に怖かった。
振り返るとスタートした奥秩父の山並みがハッキリと…、
(゜▽゜;)!!!
デッカい作業船が後ろから!
もうヤメテー!
フルスロットルで漕いで、船に縛ってあるレスキューロープだけ持って岸に飛び移りました。
その後、でかい波が空のボートをゆっさんゆっさん。
いや、大丈夫とは思っていても、怖いんだもん。
そんな滑稽なゴールを見届けてくれた(笑)友人が、コーヒーとおむすびを持って待っていてくれました。
感動や達成感と言うより、安堵感、ただただホッとしました。
Sさん、ずいぶん待たせてすみませんでした。
久しぶりの再会でもあり嬉しかった。
コーヒーとおむすびをほおばりながらしばし談笑し、その後友人と別れてドロドロになった傷だらけのカラス君を河原で洗い、タオルで丁寧にフキフキしました。
柔くなった左サイドチューブをポンポンとたたき、お疲れさんとありがとう。
うちは風呂なしベランダなし洗濯機なし、ここである程度きれいにしないと。
ここで終わりを告げるように携帯の電源もなくなりました。
ゴールが11:30、約三時間装備を川で洗い流しました。
帰宅が15:00。
今でも船に揺られているような船酔いな感じです。
初めは「ロゴス2マンカヤック」で計画したこの帰宅。
足掛け三年のこの一人企画も、そるとさんのブログで興味の無かった川流れが(帰宅手段のみだった)、今は趣味と言える行為になりました。
またそこからコメントくださったり、川まで足を運んでくだっさったり。
「ガンバって」は恥ずかしく、「おめでとう」なんて言われたら、穴があったら入りたい気持ちです。
でも実際、嬉しかったのですが(笑)。
お付き合いいただき、かまってくれてありがとう。
出迎えてくれたSさんに、「来年は」と聞かれ、「もういい!」とハッキリ言いました。
でもね、充実した帰宅、たくさん嬉しいがあった帰宅でした。
終わり。
最後に…。
携帯電源切れる最後のメール。
親友Kからのメールでした。
「お前昨夜、俺の兄貴が働くゴルフ場で職務質問されたろ、警備から通告があって、お前の名前見て兄貴爆笑してたぞ、なにやってんだ?」
という内容のメールでした。
世の中狭いですね。