さあ、タッタカタッタカ!国師目指して進みます。
今回の荷物は万が一の為の野営具、ツェルト、非常食、ダウンジャケット。水分1.5L。テント、寝袋やバーナー類はなし。軽くしてスピードを上げたい。が、最後の休暇で背負い降ろさなくてはならないものもあり、結局思ったよりも多くなってしまいました。でも10kg弱でしょう。
足回りは
スパイク地下足袋。
7:50、富士見に到着。
歩き始めてしばらくしてフリース等を脱ぎ、薄手のシャツ2枚に。暑くもなく寒くもない丁度良い気温に嬉しくなるー。
8:30、東梓。
甲武信〜国師岳間は展望開ける所は僅かしか無い。かわりに樹林、苔がすばらしい。本来ならガスの立ちこめる日にゆっくり歩く事をお薦めしたいコース。
んが、今日はそうも行かずタッタカタッタカ。
9:50、国師岳到着。
すでに脚はパンパンす(笑)。
10:00、奥秩父最高峰、北奥千丈岳2601m。
360度の大パノラマ。叫びたくなる様なぬけた青空。でもさすがに寒いので先を急ぐ事に。
いよいよ、今回の目的コース、石楠花新道入口。
入り口こそ石楠花やシラビソの幼木が左右から競り出て歩き辛かったけど、すぐに道は開けました。
多少分かりづらいありますが赤テープはしっかりあり迷いようは無い道。
10:30、奥千丈岳。
北奥千丈と比べて、樹林の中の小ピーク。一度気付かず通り過ぎてしまいました。
所々、鉈で枝を払った跡やチェンソーで倒木を切った跡がありました。ごく最近作業した様。
甲武信から西沢へ延びる戸渡尾根の様な雰囲気。しかし石楠花新道とは言え、シャクナゲは断然戸渡尾根の方が多いぞ。
11:00、シラベ平に到着。
いきなり飛び出す舗装された林道。深山味わい歩く者には最もガッカリする光景。意味のある道とは思えない。
ここでザックの中からパンとチーズを出して食べながら歩く。休憩の代わり、息が切れない様歩く。今回の行動食、非常食、カロリーメイトやお菓子、酒のツマミ等のほとんどはお客さんから頂いたもの(笑)。助かっております。
11:20、ゴトメキ(御止木)。
ここからモウビーさんから頂いた地形図とコンパスを出して進みます。迷ってから出しても役には立たないこの二つ。
ここから先、尾根も開け踏み跡もうっすら程度。ウルサい位の赤テープに不安は無し。
面白い木を発見。
ダケカンバとコメツガが互いに二股に空へ伸びている。
馬乗りになっている様にも見える。何となくエロくも見える。
12:00、大ダオ到着。
雁坂や雁峠を思わす開けた景色。南には富士山がいつもいる。
この辺り、数年前のガイド地図にはゴトメキ〜大ダオ間は「クマササ背丈を超す、道不明瞭」とありますが、5年くらい前に甲武信周辺のササに花が咲きました。60年に一度と言われるササの開花。その後ササは全て枯れて見通し利かなかった所もスコーンと拓けました。
この辺りもササに花が付いたのでしょう。背丈は膝下程度でした。
脚もヨレヨレになってきた!
黒金山への登りを喘ぎながら登ります。
甲武信の山頂から南に聳え、嫌でも目がいく奇麗な三角の山、黒金山。いつか反対に黒金山から我が職場を眺めてみたかった・・・。
12:40、黒金山。
念願の黒金山!樹林帯の山頂かと思いきや、北面は岩場になっていて180度強は抜けている!
我が職場をはじめ、歩いて来た稜線が目の前に広がり思わず唸ってしまう程!
右の甲武信から左へ,今日歩いたスカイライン。
国師からたおやかな尾根がしなやかに弧を描く石楠花新道から黒金山までの稜線。
今回の山歩きで一番うっとりした展望でした。甲武信山頂よりも、北奥千丈山頂よりも。
まるで屏風を広げた様な奥秩父西部の山並み!いつもと反対からの景色がこれほど魅力的だとは・・・。
さあ、いつまでも感動してはいられません。
いささかうんざりしてきた感のある山歩き。
バスに乗りたい帰りたい・・・。
つづく・・・。
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