2014年06月23日
下山日、休暇初日
日曜日、朝の仕事を終えて早々に下山。休暇が始まる朝は慌ただしい。
小屋の仕事を手伝ってくれた仲間と3人で下山。雨の中の下山はやはりいつもより時間もかかる。10時台のバスに間に合うか心配だったが、割と余裕があると計算できるところまで降りた時にハプニング。
小屋の仕事を手伝ってくれた仲間と3人で下山。雨の中の下山はやはりいつもより時間もかかる。10時台のバスに間に合うか心配だったが、割と余裕があると計算できるところまで降りた時にハプニング。
昨夜お泊まりになったパーティが何やら割と切り立った斜面を覗きこんでいる。
聞くと休憩中にザックを斜面から落としたと。
みればザックは見当たらない。
そりゃそうだ。この傾斜ならヌク沢の沢床まで落ちるでしょう。
諦めれば?と言いたいが、簡単に諦められる物でもないし。これが北アルプスや会津の谷なら諦めもつくけど、奥秩父の谷ならちょっとねえ。
しかし安易にくだることは危険。
まして沢ならなおのこと。
メンバーの中から「ちょっといってみよう、下ってみよう」な雰囲気になったのでもう私が行こうと決めた。
沢の経験がない登山者を、自業自得とはいえ谷まで下らせる訳にはいかない。やるなら私の知らないところでやってもらいたい。
沢まで100mちょいか?
また登り返すのは勘弁なのでヌク沢と林道がまじあう橋で落ち合うことにして、メンバーはそのまま登山道を下ってもらった。
バスの時間が気になるが、ここで怪我する訳にはいかない。
こんなハプニングもあるだろうと腹をくくりザックが転がった斜面を慎重に下った。
ヌク沢の下流部には悪いところはないのは知っている。足回りは幸いスパイク地下足袋。沢の下降も出来るだろう。
しばらく下ると白波だった沢が見えて来た。さらに下ると沢筋にザックが見えた。
この時はじめて気づいたが、空き缶空き瓶の入った無駄に重い私のザックをメンバーに背負って降りてもらうんだった。
結局ザックを二つ持って沢を下る羽目になった。
沢には悪場はないがスパイクでは滑った岩がよく滑る。
場所的に、落ち合う橋まではたいした距離でないこともわかっていたのでバスの時間を気にしつつ慎重に下降した。
(わたしは沢の経験がある程度あります。で無い人は絶対に真似しないで。辛くとも登り返して尾根を歩くこと。鉄則)
雨の中、沢を渡渉しつつ20分ほど下って林道の橋に出た。
先に待っていた仲間と、ザックを落としたパーティと合流。
ザックと我が身の無事に安堵するのもそこそこに、ギリギリとなったバスの時間を小走りに急いだ。
バスに間に合えばそんなハプニングももう笑い話。
先ずは我々の常風呂で汗を流し一杯。
いつもの酒といつものツマミで休暇を実感一発目。
山梨市駅に到着。
走って駅前スーパーで買出し。
列車で一杯。
車窓を眺めワイン等と惣菜で休暇を実感二発目。
帰宅路とはちょっとずれて以前暮らしていた国分寺へ。
友人の個展へ。
素敵な雰囲気のギャラリー。
山の香りのする写真を堪能。
そして山の香りを酒の香りに。
個展会場で酒盛り。
差し入れで持ち込んだワインを平らげ、個展の作家さんから逆に差し入れてもらいまた飲む。
作者の高田佳子さん。
大変申し訳ありませんでした。で、ご馳走様でした。
下山時はわたし含めて3人だったのが、この時点で7人に膨れ上がっていた。
で、昔馴染みにしていた中華屋さんへ。
うまいくて安い中華料理で一杯。
休暇を実感と言うより溺れてます。
ここでメンバーは三々五々帰宅。
わたしは友人に誘ってもらったジャズシンガーのライブを観に高円寺へ。
素敵な晩に相応しい締めの音楽。
当然飲むでしょ。
シンガーの国貞雅子さんとギター平岡遊一郎さんのディオライブ。
唄もギターも物凄い。
頭の中から早く消去しないと自分のライブに差し支える。いやいや、素晴らしかった。
それに会場で懐かしい顔に会えて嬉しかった。なかなか会えない友人と再会。しかし時間はない。
休暇初日のお遊びもこの辺にしないと家族が怖い。皆で記念写真を撮って、一足先に失礼した。
左端、小笠原の爆弾女、蟻地獄まるちゃん。
嬉しい再会だった。
で、ようやく帰宅。時間は23時も回っている。
途中のコンビニでエネルギー補給。
夜風が心地よく、頭の中もすっかり溶けておりました。
寝静まった家に帰り、神棚に手を合わし、泥んこになったカッパや地下足袋を洗って干し、細心の注意で床に入ったがNちゃんに気付かれ「遅えよ」とお言葉を頂き、濃い1日が終わった。
朝は5時前に目を覚まし、朝食の準備、保育園の送迎、ゴミ出し、掃除、片付けをやって、あとはもうグッタリ。寝てました。
いつものこと。
波の激しい休暇が始まった。
明日はライブ。
終電で帰れるかなあ。