街で飲もう

きーちゃん

2019年05月27日 11:37

前に働いていた甲武信小屋では月一回の休暇だった。
概ね西沢渓谷に下山して、その時住んできた東京にバスと電車で帰宅をするパターンだった。
こやから約二時間で下山、バスに約一時間揺られ、列車に乗り込み約二時間。
長いような通勤だけど、約1ヶ月ぶりに街に帰るのはこのくらい勿体ぶった方が楽しかった。

仲間と下山すれば麓で風呂。
そして湯上がりに生ビール。
今でも思い出すとあの時の風や気分や匂いや光など、鮮明によみがえる。

そして最寄り駅のスーパーで惣菜を買い込んで更に一杯。
時には途中下車してもう一杯。
休暇への高揚感を目一杯煽り立て、それをたっぷり楽しんでたなあ。

今は北杜市に住み、下山すれば車で30分ほどで自宅。
前からすれば些かつまらないけど、お陰で下山する頻度も多くなったし、家に帰宅してからボーッとしながら缶ビールもなかなか良いものだと思っていた。

先日、下山した日に友人に誘われ甲府まで出た。

すっかり暖かくなった下界、今の私には都会の甲府。
すっかり楽しい気分になった。

ならばとちょっと一杯。

「とにかくビールだ、あとは焼き鳥がいい!」
と街をふらついて、適当なところで焼き鳥とビールにありついた。
腹も減っていたし喉もいい具合の乾いてる。

まだ明るい夕暮れ時に、串とビールは本当に旨かった。
以前の休暇の入り際を思い出した。
なかなか出来ないからこそ価値を感じる。

あまりの楽しさに写真など撮る気にもならず、ただただ気持ちよく話して飲んで食べた。

気候も一番気持ちよい。

まずいな。癖になってしまいそうだ。

次の下山日、どうしよっかなあ~。




あなたにおススメの記事
関連記事