で、次の休暇で実家に届いているであろう小屋閉め帰宅専用ボート「ロゴス2マンカヤック」。
舟の名前は「荒川君(アラカワクン)」に決定!
頭の中ではすでに改造計画が持ち上がり、まだ本体も見ていないのに実家に向かう途中の大きな布屋さんで、エントラント布を購入。
丈夫(そうな)と言っても、川底をスリスリしながら川を下れば穴も開くかも〜と素人ながら考え、船体下半身にアウターを被せようと思いました。
(二重構造!二重構造!エアー!エアー!)
↑当時はもちろん知らないよ。
実家に着き早速梱包はがし、ポンプでシュコシュコ。
狭い実家の部屋で膨らますと、なんてデッカい買い物をしてしまった…と。
しかし、思いのほか心強く感じるボートではありませんか!
で、早速船底補強。
裁縫は面倒なので、取りあえず…、ガムテープ2巻使いベタベタとエントラント布をサイドチューブ半分から下に施しました。
こんな感じ(笑)。
この写真を友人に送ったら、
「船出前から怪我人みたいだね」
と言われました…。
まるでミイラね。
本来の姿はこれ。
スマートです。わりと。
↑この画像は今年4月、玉淀での一人パドリング特訓の時。
で、2年前の九月の休暇で実際に浮かべてみました。
数週間前に、長瀞ライン下りに行った友人から、
「長瀞やばそうだよ、波凄いぞ、荒川君じゃ無理だよ、やめた方がいい」
そんな事を言われ、(うそ、そんな凄いところあるの…)と、多少不安が…。
↑(それまで全然不安なし)
でも、行ってみなきゃ分からないし、長瀞を迂回するくらいなら中止にした方がいい!
なんて、長瀞行ったこともないのに意地になってしまいました。
9月の休暇の週、そのヤバいと言う長瀞の河原に初めて立ちました。
波は高く水は濁って濁流…。
岩畳から小滝の瀬(当時瀬の名など知らないよ)をじ〜っと眺め、
(やっぱ帰ろうかなあ…)
(ここ無理では…)
と…。
しかし、職場から家までボートで帰るんだ!熱がまだ多少(かなりしぼんだ)あり、取りあえず河原でドキドキ荒川君@ミイラに命を吹き込みます。
部屋で膨らまして心強く感じた荒川君も、広い河原で膨らますと、なんとも小さく心もとない感が否めません。
足には沢足袋、アルペンで買った三千円のライフジャケットを身にまとい、肩にはザイル(なぜ?)頭には山用ヘルメット。
鉄橋下流の穏やかな所を選び、いざ!
ちなみに小滝の瀬、遊船がバイパスルート(第二小滝?)を下っていたので迷わずそちらのルートへ。
「浮かんだ!浮かんだ!凄いぞ!荒川君!」
浮かんだだけで感動し、パドルをバタバタ。
迫る瀬に(横にったらだめだ、波に縦に進まなきゃ!)と心の中で復唱して…瀬に突入。
瀬に入って間もなく、…誰かが僕の舟を…、ヒョイと横にして…、誰かが僕の舟を…、ウンコラッショっとひっくり返し…
たようです…。
そのまま瀞場まで木の葉の様に流される荒川君と僕…。
後は良く覚えていません。
川に浮かぶ水鳥達が可愛かったなあ〜くらいしか。
この後、二回ほど舟から放り出され、恐ろしくなり、瀬は迂回、何とか高砂橋にたどり着きました。
補強したエントラント布は半分剥がれ(当たり前だガムテだもん)、荒川君も僕もクタクタ…。
いま思うと…、無事で良かった…。
もちろんその年の小屋閉めは、普通に秩父で酒を飲み…電車で帰宅しました。
散々盛り上がっていた川下り帰宅、軽〜く企画倒れとなりました。
甘々…。でした。