川から帰宅…3

きーちゃん

2009年08月24日 20:45

小屋閉め川から帰宅、そんなわけであえなく中止となりまして、仕事のやる気もすっかり失せてしまった二年前。

でも、きっといつかは…、とちょっぴりは思っていました。

でも、舟が悪いか…、はたまた全く知識、技術のない私が悪いのか…(どっちも…どちらかと言うと後者)、自分でも分からない状態で、いつまた本気になれるかと見果てぬ夢を淡く抱くにとどまりました。




去年の11月。

小屋にお泊まりになった若い男性。
お客も他にいず、夕食を共に酒なぞ飲んでいました。
話の中で、その若い男性、趣味がカヤックといいます。
「えっ!ほんと!」

嬉しくなり、私の幼稚な失敗談を交えて話を聞きます。

「それならダッキーが良いですよ、僕も乗ってます」

「なにそれ?」

「空気で膨らませるゴムカヤックです」

「なら、俺の荒川君(ロゴス2マン)と同じじゃ?」

「基本は同じですが、強度、剛性は桁違いです、サイドチューブに腰を掛けてもひっくり返らないですよ゙」

「うそ?!カタクテ、ジョウブデ、ヒックリカエラナイノ?」

「荒川君よりは高価ですけど、楽しいですよ」



その晩、消えかけていた灯が「ボバッ」と再燃したのでした。




元々たいしてカヤックに興味なく、しかも高価な物はちょっと…な私でしたが、話を聞くにつれダッキー(インフレータブルカヤック)自体に興味がブクブク膨れていきました。

「一回くらいは誰かにパドリング、教わった方が良いですよ、スクールとか」



と、彼の言葉をもとに今年の4月に長瀞の老舗ツアー会社「カヌーテ」さんの講習を受けてみました。


4月と言うこともあって、受講生は私一人。
マンツーマンで、玉淀湖のバックウォーター、波久礼から上流にコギコギ。
その時は自艇「荒川君」での 受講。
いろいろ教わりつつ、カヌーテ社長さんの穴を追っかけますが、全然まっすぐ進まず

「これって、舟がおかしいんですかねぇ?」

なんて聞いて

「漕ぎ方だよ漕ぎ方!ハハハ!」

ちっ。

講習の合間、私が上流の職場から下流の自宅に帰りたく、こんな事を始めたと話しましたら、

「じゃ、次ダッキーで川降ろう、静水じゃ意味ないよ」

と言われました。

嬉しいけど、次がいきなり川で平気?とも…。



せめて真っ直ぐ漕げなくてはと、次ぐ日は一人練習(浮かべる直前サイドチューブ穴あき…ガムテベタ張り仕様)、ゴール地点荒川下流での練習に励みました。

なんとか前見て真っ直ぐ進めるようにはなりました。
で、初の(しっかりとした)ダッキーでの川下り。

初めてだから…、最初はタンデムかなあ…、または瀬を一つづつ…見ながら教えてくれるのかなあ…、と思っていたら、


先導する社長さんに付いて行く、

だけ。
(もちろん瀬を越えたところで待って見てくれていましたが)


キャー!

ワー!



その時の玉淀ダム放水が48トン、普段の倍とのこと。


キャー!


ワー!



しかし、沈せず樋口まで降れました。

艇の剛性、膝ベルトのありがたみを痛感しました。

(ダッキーってスゴいなあ…、そしてオモシロイ)


で、その時借りた艇が「アワーズ旅鴉タンデム」でした。

↑親亀の背中〜に親亀乗って〜なアワーズ旅鴉(カヌーテさん)




アワーズ旅鴉、セビラーコロラド、セビラー200DS、トムキャットタンデム、等…、買うなら…と悩んでいましたが、この講習で「アワーズ旅鴉」に心は決まりました。

名前のダササ(失礼)といい、飾り気のないドンクサイ感じ(失礼)が気に入ってしまいました。

で、薄給ながら思い切って購入。
先々週の進水式となったわけです。

趣味までになるか分からず渋っていた高価な艇。

まだ数えるくらいしか流れていませんが、もう楽しいですです。


これから、曲がり方、流れ方、そして遊び方、勉強して、いつか荒川君でも長瀞を降れるようになりたいなあ。
(↑やった方を知ったので新たな目標に)


次の休暇、待ち遠しいなあ…。


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