きーちゃんの部屋

南三陸を満喫して再び石巻、千人風呂へ。

いよいよライブだ。
今回のメインイベント。
うん。その為に来たの。
でも何故か・・・、行く先行く先で観るもの聴くもの感じる物が大きすぎてなんだか些かお腹いっぱい。

いやいや、ステージに立つんだからそんな事は言っていられない。
聴いてくれようがくれまいが人前で演奏するんだから、きっちり緊張感もってまいりましょう！


軽い音合わせをやって、急遽みんなで演奏する事になった「上を向いて歩こう」と「 I shall be released 」の２曲を確認。


時間迫るとご近所の方々や千人風呂と関係のある方々がふらりふらりと集まって来た。

一番手、ここはわたしと思っていたが、スペース千人風呂バンド「kumaneco」のお二人が「前座」として立ってくれた。
俺が前座なんですけど〜。




千人風呂を運営する熊さんこと熊谷宏さんとスタッフの美人シンガーMさんとのユニット。
美しい歌声に暖かい雰囲気となった会場。３曲とアンコールだけでは物足りない良いステージでした。もっと聴きたかった。

で、二番手はわたす。




「しっかり、どっしり、ゆったり」を心がけた。つもりだ。７曲唄わせてもらった。お客の反応。んなもんはどうでもよし。たぶん。
買ったばかりの大漁旗ハンチングがいまいちウイている。ように見える。んなもんもどうでもよし。おそらく。


わたしが終わってから今回のスペシャルゲスト。
南三陸おおもり食堂のマスターとママの登場。


「上を向いて歩こう」をハーモニカで吹いてくれた。
ガンガン進むマスターのハーモニカのメロディに必死に付いて行く伴奏陣。スリリングだった。
大量の海の幸の差し入れを持参してわざわざ駆けつけてくれた。感謝感謝だ。

でトリはプレイトーンズのお二人。



「立ちでのステージは初めて」と言っていたが、構成も前夜のコタンとはまた違う雰囲気に思えた。その場の空気を感じてのステージングだったのでしょう。しかしプレイトーンズサウンドは変わらず。やはり素晴らしいステージだった。

後方でプレトンライブを楽しんでいたら、中盤頃に「おお、今何曲目だ？」と入って来た漁師風の爺様がいてなんだかほのぼのだった。

最後は出演者皆で「 I shall be released 」を演奏。



和やかに石巻千人風呂ライブは幕を閉じたのでした。

スペース千人風呂の熊さん、Mさん、本当にお世話になりました。
初めての地、石巻。
まだまだ復興には時間のかかるであろう石巻での時間は貴重な時間だった。


泊まりの宿など考えてはいなかった。民宿でもあれば泊まっても良かったが、近くに宿はないそうだ。大手ビジネスホテルに泊まるのもなんだし土曜日ですべて部屋は埋まっているだろう。寝袋は持参した。心配はない。

外に出て辺りを見回しても暗い街がぼんやりとあるだけ。
ポツンポツンと灯るネオンを頼りに石巻の夜を歩き一軒の飲み屋に入った。
たらふく飲み食いして笑って騒いだ。
二件目のラーメン屋に入ったのは2時近かった。ここでもビールを飲み笑って騒いだ。千人風呂となりの店(笑)。

イカした雰囲気。ラーメンの味は酔っていたので覚えていない。
ここでもK君にお金を借りてしまった。K君援助資金での今回の旅になった。
勘定の時に店主と会話を交わし、ここでも「がんばってください」と言われた。遠方から足を運ぶ人が居る事が本当に嬉しいようだ。
今の気分はこちらの方が大感謝なんだが。頭が下がる思いだ。
遅い時間までオバカな話で笑って遊んだ。久しぶりだった。

次な日は上品道の駅の物産所で土産物を買い物。

足湯があったりとかなり大きな施設。おのおの買い物を。私もK君を離さず買い物をした。

表に出るとメルヘンチックな音色が耳に留まる。

手回しオルガンだ。わくわくする様な箱から溢れる素敵な音色。
オルガン奏者の石川明サンという方だった。今でも仮設住宅に住み、街角で演奏を続けているらしい。

気付けば手回しオルガンを触らせてもらっているプレトンなお二人。

立派な子供に育ってますね。素敵です(笑)。


外は雪が舞っていた。地元の方に聴くとここ石巻でも４月になろうかという頃の雪は滅多にないそうだ。

ここで信州に帰る赤沼サンと安藤サンとお別れ。今回の旅に声をかけてくれた事を感謝し、互いの道中の無事を約束して別れた。
我々はすーさんの車に乗せてもらいKくんと三人で東京を目指した。
雪降る中、今回の密度の濃い二日を思い出しながら笑いながら帰京した。
今回はすーさんもK君もずいぶん連れ回してしまった。ありがとうねえ。

コタンのライブからの3日間。短い時間だったけど内容濃い時間を過ごす事が出来た。関わっていただけた方々に心から感謝したい。
また来年、形はどうあれ遊びに行きたいと思う。
長々となった石巻の旅の日記、読んでくれてありがとう。


千人風呂、熊さんのブログ。http://1000furo.sblo.jp/



追記
自分の財布の様に扱ったK君の財布だったが、途中でお金を下ろして全額返した。本当に。
本当だってば！