2013年04月05日
春の偵察、徳ちゃん新道から甲武信へ
非常に不安定な今週の天気。
天気落ち着きそうな昨日4月4日に西沢渓谷登山口から徳ちゃん新道〜戸渡尾根〜甲武信小屋と行ってきました。
4月20日前後に行うヘリコプターの荷揚げの前に一度行って積雪等の状況を観ておかないとね。小屋が潰れているかもだし。
天気落ち着きそうな昨日4月4日に西沢渓谷登山口から徳ちゃん新道〜戸渡尾根〜甲武信小屋と行ってきました。
4月20日前後に行うヘリコプターの荷揚げの前に一度行って積雪等の状況を観ておかないとね。小屋が潰れているかもだし。
前夜泊日帰りの予定。
三時間ほど寝坊してすっかり陽も高くなった西沢渓谷をヨロヨロ出発。
今回、急遽参加してくれたTさんとすっかり春めいた森へ。

徳ちゃん新道登山口。雪はなし。
前日までの雨でドロドロにヌカルんでいるかと思いきや、しっかり乾いた登山道だった。

春を通り越して初夏を思わす陽気。昨晩の酒が汗となって噴き出す。
里は雨がよく降ったけど、山の上はどうっだたか。雪だとしても重たい雪だろう。

木々の間から稜線を見れば真新しい雪化粧。やっぱり上は雪かあ。
1869mの分岐までは積雪なし。南面の尾根なので4月となれば多少の雪はお天道様の力ですぐ消えてしまう。
分岐の小ピークを超えるといつものように凍結箇所がすぐ出てくる。数メートルだけど慎重に。アイゼンを履きたいところだけどその先は乾いた土。躊躇しちゃうなあ。怖いと思ったら履きましょう。
程なくして道がぬかるんでくると前日まで降っていた雪が現れてきた。

ベチョグチョの重たい雪・・・。
シャクナゲのトンネルを超えて樹林帯に入ると雪も増えてきた。

例年より控えめの雪。それもつい二日前降った湿雪だから今年は少ないね。この辺りはツルツルのバーンになる事も多い。
稜線まで後一息の唯一ひらける場所。

富士山は裾野がうっすらと見える。
シラビソやコメツガの樹に張り付いた湿気たっぷりの雪から雫が激しく落ちて雨っぷりの様。

カッパを羽織らざる得ないくらいの雫。眩しい日差し。森の中は賑やかに春を奏でている。私の酒もようやく抜けて来た。
木賊山(トクサヤマ)へ続く稜線に出るとやはりしっかり雪。

この辺りは雪が吹き溜まる箇所で最後まで雪が残る場所。ときにはツボ足で腰まで潜る事もある。ワカンのお世話になる事もあるが今回は使わずにすんだ。
木賊山山頂。

なんとか頭だけ出ている山頂標柱。1mちょいってところかな。
ここから下り。
重たい雪に足を深く踏み込んでバランスを崩すと膝を怪我する。白い雪面を走って降りたいが無理せずゆっくり下る。イライラする。

3ヶ月振りの甲武信岳。こんちは〜。
我が職場、甲武信小屋に到着。

今年の正月に毛が生えたくらいの積雪。これで前日まで降った雪が20〜30cmなのだから少し寂しいくらいだ。いや、少ない方が仕事は楽ね。

暖かいおかげで屋根の雪もツルッと落ちている。いや〜助かるなあ。
小屋の中に入る。今年はテンなどの小動物に荒らされてはいないかな。酷いときは小屋の中はグチャグチャにされる。
板を外して中に入りザッと見て歩く。どうやら動物の被害は少ない様で助かった。
しかし室内には自然界の営みも生々しく残っている。

あちこちに飛び散る鳥の羽根。何の鳥だろう。
俺のダウンの羽根じゃないよなあ・・・。
これも自然の出来事。

隙間だらけの小屋。人災だな。
小屋の気温は1℃。
雪も少なめで小屋開けは助かるが、本小屋入りまではどうかな。更に減るかどんと増えるか。ゴールデンウィークに50cmくらいの降雪はよくあること。気温だってこのまま暖かくなる訳もなくグッと冷え込む日もまだあるだろう。
都内などはすっかり薄着でいられる日も増えた。
そんな気持ちで2000mを越す山に来ると大変の事になる。装備は厳冬期でなくとも冬の装備で。
アイゼンは6本以上の爪がしっかり出た物がいいね。足回りも防水の利いた冬靴等で。ロングスパッツは必携、ストックもあれば楽だね。
昼夜の気温差が激しいし、道中雨で山頂は雪の事も。身体を濡らさないしっかり撥水するカッパも忘れずに。
ずいぶん陽は長くなったけど、日帰りでもヘッドライトや予備食、ツェルトくらいは必ずね。
べたべたな雪を再び下山。
明るいうちに登山口に着いた。
急遽ご一緒してくれたTさん。山はすこぶる強くて付いて行くのがやっとだった。
一緒に歩いてくれて助かった。一人だったら心が折れそうだったよ(笑)。
疲れた身体をいつもの温泉で暖めた。
いつものパターン。
いつもと違うのは、車で行ったので風呂→生ビール・・・ヘベレケ・・・といけないところ。
風呂上がりにポツンとお茶をすする。
ビキニのお姉さんが写っている生ビールのポスターが素敵すぎだ。
壁に貼られた品書きを真剣に見つめる。
無意識に注文の順番を考えている。
何も食べずに出た。
以上、25年4月4日現在の戸渡尾根から甲武信の様子でした。
信州側、毛木平からはもっと多い積雪でしょうね。
三時間ほど寝坊してすっかり陽も高くなった西沢渓谷をヨロヨロ出発。
今回、急遽参加してくれたTさんとすっかり春めいた森へ。
徳ちゃん新道登山口。雪はなし。
前日までの雨でドロドロにヌカルんでいるかと思いきや、しっかり乾いた登山道だった。
春を通り越して初夏を思わす陽気。昨晩の酒が汗となって噴き出す。
里は雨がよく降ったけど、山の上はどうっだたか。雪だとしても重たい雪だろう。
木々の間から稜線を見れば真新しい雪化粧。やっぱり上は雪かあ。
1869mの分岐までは積雪なし。南面の尾根なので4月となれば多少の雪はお天道様の力ですぐ消えてしまう。
分岐の小ピークを超えるといつものように凍結箇所がすぐ出てくる。数メートルだけど慎重に。アイゼンを履きたいところだけどその先は乾いた土。躊躇しちゃうなあ。怖いと思ったら履きましょう。
程なくして道がぬかるんでくると前日まで降っていた雪が現れてきた。
ベチョグチョの重たい雪・・・。
シャクナゲのトンネルを超えて樹林帯に入ると雪も増えてきた。
例年より控えめの雪。それもつい二日前降った湿雪だから今年は少ないね。この辺りはツルツルのバーンになる事も多い。
稜線まで後一息の唯一ひらける場所。
富士山は裾野がうっすらと見える。
シラビソやコメツガの樹に張り付いた湿気たっぷりの雪から雫が激しく落ちて雨っぷりの様。
カッパを羽織らざる得ないくらいの雫。眩しい日差し。森の中は賑やかに春を奏でている。私の酒もようやく抜けて来た。
木賊山(トクサヤマ)へ続く稜線に出るとやはりしっかり雪。
この辺りは雪が吹き溜まる箇所で最後まで雪が残る場所。ときにはツボ足で腰まで潜る事もある。ワカンのお世話になる事もあるが今回は使わずにすんだ。
木賊山山頂。
なんとか頭だけ出ている山頂標柱。1mちょいってところかな。
ここから下り。
重たい雪に足を深く踏み込んでバランスを崩すと膝を怪我する。白い雪面を走って降りたいが無理せずゆっくり下る。イライラする。
3ヶ月振りの甲武信岳。こんちは〜。
我が職場、甲武信小屋に到着。
今年の正月に毛が生えたくらいの積雪。これで前日まで降った雪が20〜30cmなのだから少し寂しいくらいだ。いや、少ない方が仕事は楽ね。
暖かいおかげで屋根の雪もツルッと落ちている。いや〜助かるなあ。
小屋の中に入る。今年はテンなどの小動物に荒らされてはいないかな。酷いときは小屋の中はグチャグチャにされる。
板を外して中に入りザッと見て歩く。どうやら動物の被害は少ない様で助かった。
しかし室内には自然界の営みも生々しく残っている。
あちこちに飛び散る鳥の羽根。何の鳥だろう。
俺のダウンの羽根じゃないよなあ・・・。
これも自然の出来事。
隙間だらけの小屋。人災だな。
小屋の気温は1℃。
雪も少なめで小屋開けは助かるが、本小屋入りまではどうかな。更に減るかどんと増えるか。ゴールデンウィークに50cmくらいの降雪はよくあること。気温だってこのまま暖かくなる訳もなくグッと冷え込む日もまだあるだろう。
都内などはすっかり薄着でいられる日も増えた。
そんな気持ちで2000mを越す山に来ると大変の事になる。装備は厳冬期でなくとも冬の装備で。
アイゼンは6本以上の爪がしっかり出た物がいいね。足回りも防水の利いた冬靴等で。ロングスパッツは必携、ストックもあれば楽だね。
昼夜の気温差が激しいし、道中雨で山頂は雪の事も。身体を濡らさないしっかり撥水するカッパも忘れずに。
ずいぶん陽は長くなったけど、日帰りでもヘッドライトや予備食、ツェルトくらいは必ずね。
べたべたな雪を再び下山。
明るいうちに登山口に着いた。
急遽ご一緒してくれたTさん。山はすこぶる強くて付いて行くのがやっとだった。
一緒に歩いてくれて助かった。一人だったら心が折れそうだったよ(笑)。
疲れた身体をいつもの温泉で暖めた。
いつものパターン。
いつもと違うのは、車で行ったので風呂→生ビール・・・ヘベレケ・・・といけないところ。
風呂上がりにポツンとお茶をすする。
ビキニのお姉さんが写っている生ビールのポスターが素敵すぎだ。
壁に貼られた品書きを真剣に見つめる。
無意識に注文の順番を考えている。
何も食べずに出た。
以上、25年4月4日現在の戸渡尾根から甲武信の様子でした。
信州側、毛木平からはもっと多い積雪でしょうね。