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山小屋の仕事に就き早16年目のところで小屋番を卒業。カタギになるつもりが縁あって甲斐駒ヶ岳の小屋番に。山での事よりも下界での事、音楽の事、くだらない事が多いブログです。
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2014年04月09日

小屋の偵察山行

昨日から一泊で、我が職場の甲武信小屋まで行ってきました。
この時期に行う大切な仕事。

小屋入り前に、ヘリコプターの荷揚げ前に、積雪状況等を確かめておかなくては万一の事があっては大変。
まして今年2月には関東地方は記録的な積雪がありました。
小屋が潰れていたら大変!なんて、まんざら冗談ではない話でした。

一人だったり、二人だったり、一泊だったり、日帰りだったり、その年によって違う春の偵察ですが今回は私を含めて4人。この人数は初めてかな。
2月の大雪が頭から拭えず、ヘリまでの準備として雪をある程度かいておきたかったし、実際に状況を見るまでは「今年は大変だ」の先入観が。
平日に関わらず、幸い親しい仲間が同行してくれる事になって心強い。

西沢渓谷戸渡尾根の徳ちゃん新道ルート。
ではパタパタとレッツゴー!




この日の三富の道の駅の電光温度掲示板は10℃。9時時点。



小屋の偵察山行
少し歩けば汗ばみそうな日和。この日は暖かかった。徳ちゃん新道入り口には雪は無しな春景色。


いつもの急登を喘ぎ登ればいつもの1869mの分岐。
小屋の偵察山行
ここまでは雪はなし。日当りのよい南面の戸渡尾根。数少ない下り部分には必ず雪や凍結が残るこの時期。
ちょっとの距離でも結構イヤらしい。怖いと感じたらアイゼンだ。
我々は分岐を過ぎてしばらくしてからアイゼンを装着。着けてしまえばその方が早い。


吹き溜まる所には溜まる。
小屋の偵察山行
頭上だった枝が胸元にきて道を遮る所も。ルートを誤らないように気をつけたい。


風が吹けば寒く、しかしこの日は太陽がずっと背中を暖めてくれて心地いい。


じっくり時間をかけて縦走路の分岐に到着。
小屋の偵察山行
ここから例年積雪が一気に多い。が、この看板の露出は・・・・、そんなでもない。

ザラメの雪面はズンと重く、踏み込む事は無かった。いつもワカンが欲しい区間なのだが。


木賊山。
小屋の偵察山行
木賊山の標柱はアタマまで埋まっていました。この辺りは2m弱の積雪。最近では少し多めかな。


よく締まった雪面にアイゼンを効かせて下ればきれいな三角、甲武信岳と三ヶ月ぶりのコンニチハ。
小屋の偵察山行


ほどなくして小屋に到着。
小屋の偵察山行
うん。いつもより多い。・・・くらいかな。
ちょっと安心。小屋も立っていてくれた。


小屋の偵察山行
北面から。ずっしりとした雪がしっかり積もっていましたが、自分の想像を超えていなくてよかった。
2月の大雪から積雪がほとんどなかったことをうかがえる様子。


小屋着後、4人で雪をかいて本小屋入りに備える。

で、その後は酒・・・。そこそこに。


朝も発つ前に引き続き雪をかく。

今回のありがたきメンバー。
小屋の偵察山行
個人的にも小屋関係でも信頼できる人々、と、これからの仲間。
ありがとう。いつも感謝。


GWに登山を考えている方は、いつもの冬装備はもちろん、アイゼンやストック(ピッケルよりも有効)は必携。
縦走ならワカン、ビバーク装備は必ず。

今回の戸渡尾根のコースはよく締まっていたし、歩きやすかった。
しかしいつもこうではないのが雪の道。無雪期よりもうんと多めの歩行時間を含んだ計画を!

これは2014年4月8〜9日の状況ね。

小屋の偵察山行
さあ、今年もいつものように、いつもより、ちょっとしっかりがんばろか。



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この記事へのコメント
づめちゃん。完全に世代交代を実感。低山の日溜まりハイクとかロープウエイでアプローチを縮めるとかの山行にシブトすべぇよ!
お書きになりましたのは… 山賊のむーさんです。 at 2014年04月10日 07:02
むーさん。
そんな淋しいこと言わないでよ。
古き良き奥秩父の語り部として、また楽しい話を聞かせて下さいよ。本当に。
お書きになりましたのは… きーちゃん at 2014年04月10日 12:45
 
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