きーちゃんの部屋

｢先生、よろしくお願いします｣

｢はい、どうしましたか？｣
｢虫さされなんですが…｣

｢どれどれ…、あらら、これはヒドいねぇ｣

｢はい、以前から虫に刺されると異常に反応するようで…｣

｢これだけ腫れて、息苦しくない？｣


｢言われるとそんな気が…｣

｢山小屋の仕事なんだよねぇ｣


｢はい｣

｢とにかく清潔にね、汗をかいたらシャワーを浴びたりして｣

｢…シャワー…無いんですよ…風呂もたまにで…山なもんで｣

｢…、あっそ…、まっ、かなり腫れて熱持ってるから氷かなんかでよく冷やして｣

｢…氷…、無いんですよ…冷凍庫無いので…｣

｢…、あっ…そ、じゃあ…、とりあえず激しい運動はしばらくしない方がいいから…｣

｢…これから山登って小屋に帰るのですが…、荷物持って…｣

｢ん〜…、あ…、…薬出しておきますから、腫れが退くまで辛抱だね…｣

｢…はい…、他には何か…｣

｢体が虫さされに異常反応するようだから、刺されないように気をつけて｣

｢…はあ…｣

｢お大事に｣

｢ありがとうございました｣



先日、荒川源流｢真の沢｣に、山中一泊で沢の案内行かせてもらった際、無防備に寝てしまい腕から顔、頭に到まで50箇所以上ブヨやヤブ蚊に刺され、腕は爆発寸前に腫れ上がり、手はドラえもん、顔や頭はジャガイモよろしくボッコボコ…。

沢から帰った次ぐ日にボッカ（荷揚げ）へ行った際、たまらず川上村の診療所に行きまして、上記はその時の先生との会話です。

人より過剰に反応し、ブヨに刺されれば笑えるほど腫れ上がり、樹液のような汁がタラタラ出る、かわいい私の体…。

それが今回は一気にたくさん刺されたもので本当に参りました。

4日経った今日には随分と腫れも退きましたがまだまだ人に見せられる物ではないですな。




そんな私も今久しぶりの電車に揺られておりますフフ。

フフ、久しぶりの下界、休暇でございます。
フフ。

普段の休暇帰宅と違い、昨夜泊まった山岳ガイド『風の谷』主宰、山田哲哉さん御一行と下山し、図々しく車に便乗させていただき、八王子にて下車、お礼を言って別れ、車に財布を忘れたことに気づき、何度電話しても通じず、四谷で下車して餃子と生ビールで心を落ち着け（お金はザックに少し入ってた）、後日伺おうと帰宅、最寄り駅赤羽に着いたら山田氏から電話があり、また電車に乗って武蔵野市へ向かっております。

いやいや、楽しいですなあ電車にたくさん乗れて〜(笑)。






早くウチに帰りてー(T▽T)。